今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・
あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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来年4月にお嫁入りが決まったSさんのお嬢さん
お婿さんのお父様からのプレゼントを纏って幸せいっぱいの笑顔です!
世界にただ一枚の、お誂えの訪問着
彼女の雰囲気に合わせて、図案を考えるところから、一指しひとさし染めて仕上がったお品
地色はやさしい少し灰味がかった桜色
帯び次第でずっとずっと着られますね
本当に心を込めて製作されたのが感じられ・・・
眺めているだけでもその愛情が伝わってきました
通常、京友禅は分業が普通
デザイン、糊置き、染、箔置き等々・・・いろいろな職人の手を経てできるもの
今回はお父様がそれらをお一人でされたとか
お仕立て上げて彼女の元へ送るときは、まるで娘を嫁がせるような思いだったと、その心境を語られたそうです
そんな大事な大事なお着物を自分で着れる様になりたいと、個人特訓3回目がこちらのお写真
周りからの深い愛がそそがれて
事あるごとに、この訪問着を纏うよう心がけて
それが一番の恩返しかと
彼女自身もまた、このお着物に袖を通すたびにきっと心温まることでしょう
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昨年9月から始めてもう無事卒業お出かけも済まされたYさんはとても紅型好き
成人式のお振袖も紅型小紋の反物2反を染めて誂たほど
好きで染めたその振袖もずっとそのままになっていたのですが、やはりもう一度着たいと切望されました
黒地で、流行もない柄ですから、思い切って袖を切り、朱の八掛けも今風の同色にすることを提案して、今お仕立て直し中
年内には出来上がってくる予定ですから又アップできるかと
こちらはグレー地の紅型小紋・・・多分京紅型でしょうか
シックな色合いのお着物に落ち着いた赤の博多帯をのせて
不思議とすっきりみえるもので、キャリア度アップですね
この帯は裏面が白の献上柄になっているリバーシブルのもの
一昔前はこんな凝った博多帯もあったのです
帯留めは陶器のひょうたんで作家物とか
無地の上で存在感をしっかり出しています
ひょうたんは昔から縁起物として和小物のデザインには多く用いられたようです
無病息災を願って六つのひょうたんが並んだものなど、日本人独特の感性かと
もともとお着物好きで、とても面倒身のよい彼女
着物を着る機会をあれこれ作り、又他のグループの方々まで巻き込んでお食事会、お出かけ会を楽しんでいるご様子
先日は夢だったという、「お着物で歌舞伎座へ」も実現
興味のあることにはとことん・・・?
これからも彼女らしい装いを見るのが楽しみです!
昨日は「和空」忘年会
年々増えるお仲間たちと、持ち寄りのパーティーは私にとってとても楽しみなもの
いつも以上に?腕をふるった愛情たっぷりのそれぞれのお品に皆歓声!!!
お着物のコーディネートもさることながら、本当に個性あふれる品々が並びます
今年は子育て一段落の若者グループも参加、いつも以上ににぎやかな会となりました
今日の装いを一言ずつコメントしていただき、それを聞くのも楽しみかと
酒豪が揃う?ということもあり、私も帯で対抗?
こちらはずいぶん前に夜のデート用(笑)に買い求めたもの
薄紫地に注がれたワインの色と、ビー玉が艶っぽくて、つい・・・
ガラスの質感をとてもよく捉えていていると思いませんか?
おかげでお酒も会話も弾み、帯も喜んでいたような・・・
皆様お疲れ様でした!!!
この月曜日に訪れたこの展覧会、もっともっと着物に関わる方に見ていただきたい!
呉服商から両替商まで幅広い商いで財を成した三井財閥
時代劇に必ず登場する「越後や」とは、三井家のこと
なぜか、よく聞くせりふ・・・「越後や、おぬしも悪よのう」
イエイエ、実は・・・
その財力で丸山応挙らをバックアップしていたのでしょう
大呉服商として流行をリードする立場にあった三井家の着物には、絵画ばかりか着物のデザインにも関わっていた円山派の影響を抜きには語れない・・・
入場料500円ですが、お着物で行けば400円!
こんな貴重な展示なのになぜか来場者がまだまだ少ないとのこと
本当にため息が出るような素晴らしい着物ばかりです!
是非足を運んでいただいて、その技を堪能してきてください!
着物好きにはこたえられない、展示の数々です!!!
展覧会:三井家伝来の着物と下絵、70点余りを公開--東京・文化学園服飾博物館
江戸時代には「越後屋」、近代以降には「三井呉服店」「三越」として、着物の制作と販売に深くかかわってきた三井家。大呉服商に伝わった着物の優品とその原寸大の下絵、計70点余りを公開する展覧会「三井家のきものと下絵 円山派がもたらしたデザインの世界」が、東京・新宿の文化学園服飾博物館(電話03・3299・2387)で開催されている。19日まで。日曜休館。
刺繍(ししゅう)や絞り染(ぞめ)、摺(す)り箔(はく)などの技法を駆使した豪華な着物は、保存状態も抜群に良い。流行をリードする立場にあった三井家ならではのデザインが楽しめる。このデザイン力の魅力に迫る上で見逃せないのが、会場内に合わせて展示される原寸大、かつ着物と同じ形状をなす下絵の数々。筆の運びや、三次元的な空間表現など、下絵とはいえ見どころが多い。写生を重視した江戸時代の絵師、円山応挙を祖とする円山派の影響が認められるというのもうなずける。 (新聞記事より抜粋)
昨日は着付け教室の卒業お出かけで、名古屋の古川美術館と為三郎記念館へ
もう回数も重なり、近場で、食事と鑑賞の両立が図れる処、というのがなかなか限られている現実もあり、初夏に訪れての再訪となりました
先回は雨の中の庭園の風情を満喫
竹林の美から申せば言うまでもありませんが、今回の赤もみじ葉流れる晩秋の小川の赴きもまた格別でした
そんな中で開かれていた秋季公開、 服部早苗 「日本の美 キルトの華」
キルトといえばアメリカンキルトを思い起こす私にとって、とても新鮮な驚きの展示の数々との遭遇でした
服部早苗氏のキルト創作活動30周年の節目の作品展とのこと
キルトの出会いの頃から「日本の古典文様」で構成することにこだわり、作品の題材も歴史、文学、風土、習慣、四季等、日本美を次々と謳いあげてこられたようです
日本文様の質、量ともに世界で類を見ないほどのレベルの高い文化であり、まだまだ手がけたい素晴らしいデザインが数多くあることは今後の創作意欲に繋がる、と申されています
着物美とキルト美の融合を見る想いで、作品の一つ一つがとても興味深く、その手仕事の気の遠くなるような作業にとても感動しました
中でも「藍染筒描」は、江戸後期に作られた布に、全面キルティングで補強し、周りに平成の感性でデザインを加え、今後200年、延命させたいと思いで製作されたもの
布一枚に約400年の歴史が宿るのです!
こういう感性、そして日本の類稀なる文化の歴史を守ること、大事にしていくことにもっともっと政財界の皆々様にご理解していただきたいと!!!
この公開は12月20日(日)まで
お着物でどうぞお出かけしてみてくださいませ
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