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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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麺好きの私は、地元ではおうどん、東京に行った折にはもっぱらお蕎麦に・・・

中でも、ここ神田の藪蕎麦は全国の「やぶ」の総本山とのこと・・・

初めて連れて行ってもらったときに感激したのは注文を伝えるときの独特の節回し・・・とても耳に心地よく、ちょっと昔にタイムスリップしたようで・・・

ビールを頼むとついてくるソバ味噌も癖になりそうな美味しさ・・・お酒が進みます

こちらは「まつや」に比べて、麺はグリーンぽく、つゆは甘め(山葵つきです)

休日の昼下がりは、季節のつまみにアルコールを注文しているお客さんが多くみられます

この日はビールのつまみにアナゴのつけ焼き、最後は季節限定の「じゅんさいそば」 を注文、ちょっと写真が分かりずらいですが、切子の器に、オクラとミョウガを回りに散らして、真ん中にジュンサイ・・見た目もとても涼やかで味もすっきり! 蕎麦湯でつゆも平らげてしまいました!

そうそう、昔は焼き海苔を注文すると、下に小さな炭が1つ入った、レトロな小さな木箱の上に海苔を載せて出て来たそうな(現在は少し違うかもしれませんが)・・・時間がたっても湿気ないように・・・

一つ一つにこだわりを感じるのは、この界隈の老舗共通のこと・・・何度も足を運びたくなる所以なのでしょう
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このあたりの地理に詳しい友人曰く・・・一辺が30mほどの三角地帯の周りに老舗のお店がひしめく、知る人ぞ知る地帯だそうで・・・

藪(そば)  いせ源(あんこう鍋)  ぼたん(鳥すき)  竹むら(甘味処) ショパン(喫茶)  まつや(そば)

写真は 「まつや」・・・

その昔、職人さんたちが食べていたときのように、席は入れ込みといって、つめて座ります

麺は、やや固めの白いソバ 、つゆは少し辛め(藪に比べて) (わさびはついてこないので50円アップで注文)

丼物もあり、隠れた人気メニューはとき卵のお吸い物・・・冬は燗酒のつまみにもなるそうで・・・

ひっきりなしにお客さんが入り口の暖簾をくぐり、食べ終われば、そくさくと出口の暖簾へ・・・

そう、ここは入り口と出口、両方に暖簾がゆれていて、実に効率的?・・・

昔の職人も現代のサラリーマンも、このスピード感は共通するのかもしれません・・・







江戸を代表する粋な男といえば、"助六"・・・江戸紫と呼ばれる病(やまい)鉢巻(癇癪持ちを抑えるために巻いていた)をして、黒繻子の着物に緋ちりめんのじゅばん・・・その足元は・・・卵色の2枚こはぜの足袋!

なんとも絵になるのですよね!これが!!! 

数年前に海老蔵襲名公演の「助六」を見た、ある解説者が、100年に "ひとり" の花のある役者と言わしめたほど・・・

「歌舞伎の錦絵」そのもののようで、歌舞伎座のチケットは10万円のプレミアがついたという伝説も出来て・・・

話はそれましたが、歌舞伎舞踊に使われる足袋は役によって色々あります。 

「供奴」 では 紫の足袋、 「お祭」 の頭は黒足袋  高貴なお役は「白足袋」・・・等々

この出で立ちの「助六」が、白足袋を履いている姿は、想像しがたく・・・やはり変なのです!

つまりはその職業、身分によって違いがあるのですね!


時代とともに足袋の変遷はありますが、やはり、「ぴったりとはいた美しさ」は変わらぬものだと・・・

今度お求めになるときは、ナイロンやテトロンでなく、木綿の足袋を是非!・・・静電気もおきないし、絹ものの裾をいためません

そして、サイズはパンプスのサイズのワンサイズ小さなものを・・・

もちろん、普段家ではかれるときは、それこそ色々なたびソックスやら、ナイロンの柄足袋を楽しんで・・・

着物ライフは足元から???

先日名古屋へ出かけた折、染め織作家の友人と久しぶりに会っておしゃべりを・・・

大学時代に織をはじめ、麻と出合って20数年、今年は国画会で新人賞を受賞し、作品作りに追われている様子・・・

彼女自身、喜如嘉にて、平良さんとお話しする機会があり、とても共鳴するところがあったようです

今回、京都と東京でのこの芭蕉布展は88歳を迎えた今も創作活動をされているその集大成・・・

その作品の数は、その生の軌跡と芭蕉布が世に知られてく足跡そのもの・・・

京都展を見てきた彼女から東京へ行くことがあったらどう?と紹介されました

すべて商品として販売しているとの事  又、琉球染織工芸展も同時開催

着物好き人なら誰もが知っていて、今では高嶺の花となってしまった芭蕉布・・・

なかなか一堂に会して作品を見ることは出来ないと思いますから、行って見たいなと思っていますが・・・

歌舞伎座と新橋演舞場の間に位置する、時事通信ホールで開催

お時間の取れる方、お出かけ候補にいかがでしょうか?



文売りとは、思いをかける文、すなわち恋文売りのことで、江戸時代、これを買うと良縁を得るとか、商売繁盛するとか言われ、正月に京の市中を売り歩いていたそうです。

この作品は、八重桐という傾城の扮装をして、”しゃべり”という技巧で面白おかしく郭話を演じる作品で、中村芝翫さんや福助さんなどが得意としている演目かと・・・

なにぶんにも当時21歳の私には、遊女の色気など、粋さなど、まだまだ知るところでなく・・・

ただぼんやりと、その雰囲気というか、人となりを踊ることが出来ればと思いながら・・・

今にして思えばただの真似事をしていたに過ぎませんが・・・

この舞台が忘れられないのは、この時だけなのです!・・・舞台前日のリハーサルで風邪で高熱を出し、ぶっつけ本番、まだ微熱のある状態で舞台に上がったから・・・

歌舞伎舞踊の中でも長いせりふのある、この役で、のどを痛めた状態で勤めるなんて・・・本当に情けなく、お布団の中でふうふう言いながら本番は何とか頑張らねばと・・・

「・・・もう100年もたって後 松葉をそへて主さんあぎょう」 という最後のせりふを何とか言い終えると、もうのどはガラガラ痛くて・・・

もう一度踊りたい演目だと、今ならもう少しましに踊ることも出来るようになったかとも思いますが・・・

熱にうかされて顔が上気し、目もうつろなこの写真のような色っぽさは、今でもないのかもしれません・・・

「ずいぶん、舞台では色っぽかったじゃないか」 と、師匠に言わしめたのは、多分 「ねつ」のせいだったのでしょう!??

ともかくも、とても面白い踊りですので歌舞伎のお好きな方は、是非ご覧になってくださいませ!!!

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