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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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Sさんの訪問着は婿さまのお父様が誂てくださったもの

地紋が引き立つので普通色無地などに使われることが多いのが

こちらの「紋意匠縮緬」と呼ばれるもの

紋意匠ちりめん
よこいと(緯糸)にかんね(甘撚)り糸と強撚糸を使い、緯二重の織り方で、生地模様にさまざまな変化と深みを出した立体感のある高級ちりめんです。地紋が鮮明にでることから、色無地・色留袖には最適で、その他の訪問着・付け下げ・小紋・羽織・コート等にも使用できます。

白生地にはいろんな種類があり、一越縮緬、古代縮緬、紋綸子、羽二重等、用途により使い分けられます

地色はなんともいいがたい淡く上品な薄栗皮茶

柄付けは控えめで、気張らずあちこちのお出かけに活躍しそう

もちろん帯次第でフォーマルにも

紬も良いけれど、こういう着物をおしゃれに着こなす年齢もありかと

お着物のよさはその年齢にしか着こなせない「着物いろ」がある・・・

さて着付け教室の新年会も終わり、今年はそのあたりの着こなしを勉強していけたら・・・

そんな思いを新たにした私です










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Hさんからうれしいメールをいただきました

姪御さんの成人式の写真を添えて・・・

美容師さんにも、周りの方からもとても好評だったとか

プリント物の振袖の多い中、やはり違いは解るものなのでしょう

着付けも、髪型も、着物に合わせて古典に沿った装い

それがかえって新鮮な初々しさが漂って見えるのは私だけでしょうか

こんな風に引き継がれていく・・・

これがお着物の本当の姿かと

職人さんの多くいた時代、手抜きのない仕事は時代を超えて納得させる技を持つ

名はなくてもそれぞれがそれぞれの立場でその仕事に誇りと伝統を担う心意気を持っていた

今はそういう仕事ぶりを発揮できる場所も少なくなり、当たり前のように技術も技も消えつつある

それに気づいて、それを守ろうと頑張っている職人さんたちも・・・

とあるところでのお話・・・

今米沢は元気だと

何代と続く織元の息子たちが元気だと

今の感性を活かした、今の時代に受け入れられるようなものづくりをはじめていると

なんだかとてもうれしくて・・・

そう、それこそが伝統を繋いでいくということ

若きエネルギーを

本当に応援していきたいと

そういう着物を愛するきもの人が増えていくことを・・・

心からそう願う!!!



松羽目物の舞踊『船弁慶』の前半で、源義経との別れをしのんで静御前が舞う際に、手にする扇です。紅葉と桜が両面に分けて描かれていることから「黒骨春秋」と呼ばれています。
 この扇は閉じた状態でも先が少し開いた形になる中啓という扇。公卿や武家の改まった装束の人物が用いるもので、松羽目物の登場人物の多くもこの中啓を使用します。

 

演目:船弁慶
タイプ:中啓
memo:『船弁慶』で用いる扇は、他に黒骨笹竜胆紋(義経)、白竹金地墨絵芭蕉絵(弁慶)など。

 
(文・田村民子 / 写真・諸角潤 / 協力・藤浪小道具株式会社)

この正月3日 歌舞伎俳優の中村富十郎丈が黄泉の国へ旅立たれました

私が最後に舞台を拝見したのは、三響会での「船弁慶」

この「船弁慶」は、富十郎丈のお得意芸でした

自分が舞台にかける前に是非拝見しておきたくて、無理やりチケットをお願いした公演でした

人間国宝にまでなった彼ですが、初舞台は14歳と遅いデビュー

関西ではどんどん頭角を現していったようですが、東京に拠点を移してからは、役にも恵まれず、なかなか日の目をみなかったと

それでも彼はもくもくと努力をして・・・

こんなエピソードを聞いたことがあります・・・

ある時、昭和の名人と言われた、六代目尾上菊五郎の「京鹿子娘道成寺」 の舞台でのこと

所化(十数人が出演する坊主役) として出演していた彼

その他大勢の役、正直いい加減に踊っている方もいる場合も・・・

その中、まじめに、丁寧に、所化の舞台を勤めていて

それを見ていた菊五郎が、「あいつは誰だ?」と聞いたとか・・・

それ以降お役にもだんだん恵まれるようになったとか

35歳で市村竹之丞を襲名

43歳で(やっと)5世中村富十郎を襲名

歌舞伎役者の中では舞踊のうまさは抜きん出ていました

最近メディアを賑した梨園の息子とは少し違う環境で今日までの歌舞伎界を支えてきたお一人

ご冥福をお祈りいたします






「年の初めのためしとて・・・

 松竹立てて門ごとに・・・」

皆さま、明けましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

お正月飾りといえば門松

そこには必ず、松と竹と梅

何故に松竹梅は日本のお祝いの席に欠かせないものなのでしょうか?

意外と知っているようで知らない日本の風習?

松・・・常葉(ときわ)の松、と言われる様に常緑の松は一年中緑茂り、世々に絶えることなく栄える長寿力を

竹・・・節節を乗り越え(結婚、出産等人生の区切り区切りに)しなやかに、たくましく、まっすぐ伸びていく成長力を

梅・・・百花に先がけて冬の寒さの中一番につぼみを膨らませふくよかに香る梅の生命力を

奈良、平安の時代から、めでたきものとされてきた、松竹梅

日本人が心の中に、自然とのつながりを大切にしてきた、気持ちの現れ、象徴なのでしょうね


薄いブルーがかったグレー地の色留袖は義理の姉のお品とか

きっちり古典模様で刺繍もとても控えめ

このお着物にどの帯を載せたらよいか、との相談を受けました

彼女のお好みは、こげ茶の角天井柄の袋帯を載せたコーディでしたが・・・

40代前半で、袋帯も色々お持ちですし

何もわざわざそこまで地味にしなくても、というのが私の率直な感想でした

ふと、この龍村の帯にあう着物が欲しい、と見せて頂いたのを思い出して

載せてみましたが、いかがでしょう?

そう、結婚式なのですから

華やかさがあっても決して出しゃばった事になったりはしないのだから

いえ、逆にお祝いの気持ちを込めて精一杯華やかな装いを!

品良く、控えめに

そうまとめたい気持ちも解らないではないですが・・・

それはもう少し年を重ねてからでもよろしいかと

お茶の先輩と私の意見が一致したところで、ようやく決まったコーディネートです







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