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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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昨日は両家の顔合わせ

結納も無く、今では食事会をする程度と、現代風の流れのままに・・・

30年前、主人の上司に仲人をお願いし、私たちの結納を執り行った同じ場所で・・・

あの日はどの着物を着たのだったかしら?

そうそう、洗い柿色地に十二単の見返り美人の描かれた付け下げだったかしら・・・

マツタケの奉書焼がとっても美味だったことがやけに鮮明に思い出され・・・

独り苦笑して・・・

このお着物は結婚後に誂えた訪問着・・・もう20年以上前のこと

その頃、当たり前の訪問着から、色々な素材の訪問着が作られだした時代だったよう

これも大島紬に加賀友禅の作家物

この地色とシンプルな手描きが気に入って

よく見れば、加賀友禅の特色が・・・

色は加賀五彩・・・藍、黄土、えんじ、緑、墨(紫)を基調色として

模様の外側から濃い色を、内側へ向かって薄い色にしていく先ぼかし

木の葉などの模様に墨色の点で描く、虫喰いの表現

こんな独特な技法もちゃんと入ってるお品でした!

最近の作家物は京友禅と区別がつかなくなっている気がしないでもありませんが・・・

この大島紬の艶やかな生地に地味な印象の加賀友禅だからその折、琴線に触れたんだと・・・

そんなことも思いながら、久し振りに対面した初夏の訪問着です


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あなたは買い物した紙バッグや包装紙を、取っておくタイプ?それとも即捨てるタイプ?でしょうか

私は・・・前者かな

包装紙、ダンボール、紙箱など、踊りの小道具作る際に使ったりもしましたし・・・

高級といわれるショップはやはりそれなりのハイセンスな「お包み」

そののデザイン作りには、ずいぶん時間と経費をかけていると感じたのは過去のこと?

いえいえ、まだまだ健在、それ以上に差別化にエネルギーを費やしているような気がします

今この時代、「エコ」の名の下に

ささやかな例をおひとつ・・・

茶道の方ならよくご存知の、叶匠寿庵

その包装紙を広げたら、これこのように、裏には封筒の印刷が!

今まであるようでなかった、サプライズ!

紙質もちょっともみ和紙風で、思わずはさみで切り取って封筒を作りたくなってしまいました

たった、これだけのアイデアのようですが、この行為をすることで、この和菓子やさんの名前は記憶にインプットされやすくなりますよね

エコバッグもおしゃれ度を競い合う時代

消費を促す一工夫、ショップは生き残りをかけて戦い続けていくのでしょう













いつの間にやら世の中はゴールデンウィークに突入ですね

個人的に、過去この時期は何故かうれしくないことばかり起きていて、「お家でのんびり」が一番になってしまいました

先週は東京へ

歌舞伎座の4月公演夜の部と、東京都美術館へ足を運んでまいりました

この25日から、「日本の美術館名品展」 と銘打って、それぞれの県、市美術館の代表的作品ばかりが大集合!

西洋絵画、彫刻 ・ 日本近、現代洋画、日本画、版画、彫刻 併せて220点の展示

かなり見ごたえがありました

普段はその美術館までお目当ての作品があれば見に行かなくてはならないのに、贅沢なことです!

美術に疎い私でもどこかで拝見した作品がいろいろと

今回初めて拝見して印象に残ったのが、こちら

竹内栖鳳作、「絵になる最初」

東の横山大観、西の竹内栖鳳 と呼ばれていたとか

お名前だけはどこかで聞き覚えがありましたが、かの上村松園の師匠と聞き、納得!

モデルとなる前の一瞬の恥らう様子が、なんとも色っぽく・・・

そして、この着物の柄、帯、ちらりと見える長襦袢の赤・・・いかにも大正時代を彷彿させる装い

その視線の先にあるものをそっと肩を引いて、顔を隠しながら見つめる目・・・

画家にはたまらない一瞬だったことが、何となく想像できる一枚でした

愛知県、豊田市、岡崎市、豊橋市美術館からもそれぞれ代表的作品が

ちなみに豊橋美術館からは中村正義氏の「男と女」

前期5月31日(日) 後期6月2日(火)~7月5日(日)

ということは・・・

地方の美術館にはこの期間、代表作が無い可能性があるということかしら?

静かな都会のゴールデンウィークのお出かけに良いかもしれません










NHKの番組、「美の壺」をごらんになったこと、ありますか?

暮らしの中に隠れたさまざまな美を紹介する、新感覚の美術番組です。 普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを取り上げていくとのこと

その番組の中で紹介された「羽裏」

京都の「岡重」という染めの老舗のことば・・・もの言わぬものに もの言わすモノづくり

なるほど、と思わずうなずいて・・・

この長襦袢・・・迫力あると思いませんか?

「美しい着物」などでも紹介されていますからご存知の方もいらっしゃると思いますが・・・

大正時代の羽裏の復刻集の中から選りすぐりの柄を長襦袢地にも染めたもの

生地のよさもさることながら、発色と、柄の染めのすばらしさにはやはり老舗ならではの真骨頂がうかがえます

その昔、男性の着物の表地はほとんどが無地で地味なもの

その一方で、隠れた楽しみが、長襦袢や羽裏に好みの絵を書かせたり、表地からは想像できないような派手な柄を染めたり・・・

見えないところにこそお金をかける

下手をすれば、表地より裏地のほうがお高くなる・・・これ、「裏勝り」 なり

まさにおしゃれの極みかな!

時は移り、現代ならば・・・

こんな柄の長襦袢でペアの羽裏にしたら素敵じゃない?

いえいえ、帯にしてしまいましょうか?

さて、あなたならば、いかがでしょうか???








この帯は現代江戸友禅作家の、久呂田明功さん作

Yさんが3月の青山みともの展示会の折、購入されたお品

何でも、雑誌掲載品とのことで、お仕立上がりの特別価格でした

このタッチ、どこかで見たような色使いで、惹かれるものがあり・・・

それもそのはず、この方の師匠は、かの浦野理一さんとの事

桜染めのシンプルなお着物に乗せると一段と帯の力量がわかります!!!

日頃からよいお品を見ておくことはとても大事なこと・・・

ちょうどこの日曜日から水曜日まで、浜松アクトシティで、日本染織工芸の会が開かれています

現代作家の作品が一堂に見られる機会は地方ではなかなか無いので、私も毎年拝見させていただくようにしています

出展されている方々のお名前を少し紹介しますと・・・

秋本和郎、池田理沙、北畠雪子、小島貞二、斉藤裕司、志村洋子、千葉よしの、本郷孝文、藤山千春、柳崇、山下八百子(敬称略) 他、総勢32名が参加されています

お着物好きな方なら、ご存知のお名前ばかりかと

ご自分のお好きな雰囲気の作家さんの作品に出会えるかもしれません

お時間があれば、のぞかれたらいかがでしょうか





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