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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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オークションの広がりは、着物の世界にもずいぶん浸透しているようです

着付けを始めて丸一年になる、Yさんは、お子様の入学式に、お着物で、というのがきっかけでした

昨年1月から3ヶ月弱の猛特訓?で見事に袋帯まで結べるようになりました

嫁入り仕度で誂えられた、ご自分のお着物で毎回練習し、その寸法を記憶しながら・・・

何も分からないまま、呉服屋さんの言われるままに揃えたそうです

そんな彼女の一年後の姿です

ネットオークションで手に入れたという、銀座の有名老舗店の帯と、「和空」ブースに置かれていた変わり織の着物とのコーディネートをして見せてくれました

さすがと思わせる、綿紬地の藍の更紗風の型染めに、太い糸で刺繍がほどこされている、どこか異国の雰囲気漂う帯

長さもたっぷり、腰もあるので、角だし風にしてみるととてもよい感じ!

お仲間の一人いわく、「昔、おじいちゃんが着ていた着物にそっくり!」 という地味?な織に、こんな帯を合わせると、かえってモダンで、新鮮な感じが・・・

自分に似合う色、質感をこの一年間でずいぶん勉強されたよう

手持ちのものとのコーディネートを考えながら、守備範囲を広げていきたい、と語る彼女は、着物ライフの楽しさに今後ますますはまっていきそうです?!
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歴史に詳しくないのですが、昔の屏風絵などを見ますと、ほとんどが色半衿をつけていて、見せている巾も広く、今の着方と比べるとずいぶん違いがあるように感じます

着物の着方もやはり時代とともに変化しているということでしょう

確かに、実際、毎日のように着物で過すとなると、白衿はなかなかお手入れが・・・

私の今までの経験上のことで恐縮ですが、家での稽古の折は、やはり、白っぽいもの、少し色のついたものを使っていて、それもどちらかというと、ちりめんが多いのです

ここで言うちりめんは合繊のものですが、しぼがあるのでそのしぼゆえ汚れも落ちやすく、汚れも(塩瀬のものに比べて)目立ちにくい気がします

そして、伸び縮みしますので、衿のつけ方が、多少いい加減でも(すみません)しわが出にくく、又気にならないかと

洗濯回数が多くても、傷みも案外少なく、長持ちします

塩瀬の、シャキッ、とした感じはありませんが、柔らかな雰囲気に・・・

上の写真は手持ちのちりめんの半衿ですが、

右端は、2通りに使える、柄違いの刺繍の正絹・・・訪問着のときに使っています

右から2番目は祖母のもの・・・白の襦袢についていたので留袖の折に使っていたのではないでしょうか、洗いに出したら、そこそこ綺麗になりました

真ん中2枚は合繊で、薄いピンクと、クリーム色・・・普段のお着物で色味を足したいときに使います

左端はベージュ地の麻の葉柄・・・デイリー用です

いちばん下はいわゆる "白"・・・白にも漂白剤を掛けたような、真っ白のものと、少しアイボリーがかったものがあり、普段用とか、アンティークのお着物には、少しくすんだ白のほうが違和感がありません

絹の白は、時とともに自然と黄みを帯びてきますから

好みの個人差もありますから一概には当然言えませんが、ご参考になれば幸いです

顔写りを見ながら色々試してみてくださいませ! 新たな発見があるやも知れません







寒の入りを迎え、あちこちから雪の便りも多く聞かれ、いよいよ本格的な寒さ到来でしょうか

この寒い季節に白地のお着物をまとうのも、案外おしゃれなものです

白というよりは生成り地に近い地色の真綿紬は、たぶん越後系の絵がすりで、緯糸に所々節が見られ、手紬のあじわいが・・・

雲どり風の模様の中には、ぼかしの入った花や、青海波、格子の柄が織り込まれ、ずいぶん凝った絣のテクニックが見られます

少し前には、こうした、手間のかけたものが沢山作られたようですが、今ではなかなかお目にかかれない気がします

艶のある糸で、着栄えのして、帯合わせのし易いお着物かと・・・

残念なことに、上前のおくみ辺りにボヤーとした汚れが見受けられるのですが、ごらんのような柄と色なので、しげしげと見ないと見落としてしまいそう (写真、帯締めの下辺りです)

たぶん、お手入れに出せば落ちる汚れのように思いますが、寸法もたっぷりありますので、しばらく着てからでもよろしいかと思い、このままでお出しすることに

帯は洗柿色の、無地の地紋織のアンティーク更紗模様

着物の格子柄のお色に合わせてみました

なんとなく、陽だまりが恋しくなるような、そんな組み合わせではないでしょうか


着物寸法  着丈 160センチ 裄 68センチ

帯寸法    巾 30センチ  長さ 3、3メートル

お正月サービスセットで、2万円  (帯締めのおまけ付です!)




キュッキュッと締めるときに鳴り響く絹鳴りの音・・・

この音が心地よく、身も心もしゃんとするようで、稽古の折りには博多を締めることの多い私です

他の産地のものに比べて密な経糸に、太い緯糸を強く打ち込んであるため、動くと独特の小気味よい音が聞こえます

締めて、大きく深呼吸すると違いは歴然・・・

しゃきっとした腰の強い締め味で、使い込むほどにしっくりと身体になじんでくる、その味は、毎日着物が着られていた頃、「たんすの中に、誰でも一本は博多を持っているもの」といわれるほど、ポピュラーなおしゃれ帯だったようです

それを実感しているのであれこれと欲しくなってしまうのですが、よく見られる献上柄に代表され、他の地方の帯のような、豊富なデザインの種類というのは限られている感じも否めません

一方、それゆえオーソドックスな装いには欠かせない帯ともいえますし、単衣帯ながら3シーズン使える手軽さもあり、欲しいアイテムのひとつではないでしょうか

きりっとした印象がお好みでない方もいらっしゃいますが、そんな方には、写真のような紋織りの博多帯はいかがでしょうか

普通の西陣と変わらぬ袋帯の印象なのですが、よく見ると、糸の打ち込みの違いが見てとれます

薄い小豆色の地色に、辻が花の染小紋にあわせてみれば、華やかなお出かけ先に着て行っていただきたい、さりげない装いになりました





お着物に着慣れてくると、色々な小物に目がいくようになりますね!

和装、洋装問わず、おしゃれな方は、衿もとと足元にとっても気を配っているように思います

お着物の場合、衿もとからのぞく細く出した半衿は、着物の美しさを演出するための大事なポイントかと

それゆえ、いつの間にかたまっていくのがこの半衿なのですが、普段使いから、フォーマル用のものまで、種々様々なものが氾濫しております

話し出したらきりのないポイントでもありますので、今回はさわりを少々・・・

昔は、季節ごとに半衿の生地を換えていたと聞いておりますが、現在では、6月から9月の暑い季節用と、それ以外の袷の季節用の2種類を使い分けているのが一般的ではないでしょうか

あわせ用の生地は塩瀬羽二重が一番だと昔から言われております

これは生地に張りがあるので、衿がきりっと、しゃんとしやすいからです

ただ正絹のものはすぐに黄ばんできて、洗濯も手間がかかりますので、合繊のものが主流になってきているように思います

ただ、同じ塩瀬風の合繊でも、バイヤス取りしたもので、伸び縮みがある程度するものですと、衿をかけたときに違いがでてきます

質感についても色々ありますが、正絹のお値段で買うつもりで、よい質の合繊のものを選ばれた方が間違いないのは事実です

衿元に自信がないと、着ていてもその日一日落ち着かないものです

では、次回、ちりめん風のしぼのある半衿のことを・・・
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