忍者ブログ
今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
2024-111 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 prev 10 next 12
19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



先日の浜松へのお出かけの日は、今にも雨の降りそうな空模様

恨めしげに見上げながらも、初めて参加の方々は、心うきうき?

このお天気を見て、急遽装いを変えた方もいらっしゃったかと

総勢12名のうち、9名が大島紬の装いでした

以前にも書きましたが、雨の日のお着物として、乾きが早く又後始末も楽なのでやはりお勧めです

こちらのお二人もお手持ちの大島で初参加

椿柄のアンサンブルは結婚の折に作られたものとか

赤い手織のつづれ帯も椿柄

赤の帯は小物次第でいつまでも使えますよ、とお話しすると控えめな笑顔をされてました

シックな鞠柄の泥大島は、何年か前に作られたものとのこと

その折コーディネートしたという帯はまたまた年齢に合わずシック・シック・・

私としてはもう少し帯締めを明るくしたいなと

展示会場で、淡い裏柳色の帯締めをお勧めし、ご購入されました

帯締めを変えるだけで、帯がきっと華やぐでしょう

春はきれいなお色を着て欲しい!

若いときにしか着られない色があると、事あるごとに言いたくなって・・・

きれいな色を纏う!ことをためらいだすのはいつ頃からでしょうか?

少しずつ勇気が必要となり・・・

50代にしか着られない色を着こなしたい・・・

ちょっぴりやせ我慢のコメントです!

PR


私が子供の頃、春の卒業式や入学式、母達の服装といえば黒羽織に色無地で出席が定番だったそうです

私が親となり、息子の式に出席の頃にはもう羽織なしが普通になっていました

もっとも、その数はもう全体の数パーセントでしかなかったですが・・・

時移り、今又和服での出席が少し増えているお話も聞こえてきて・・・

過日の着付け教室の折、卒園式に着ていく着物のコーディネートを

今時はわざわざ黒の羽織を誂えるのも・・・

そこでこちらの羽織を羽織ってみると・・・

まるで誂えたようにお着物の色にぴったりの、このクローバー?の絵羽柄

そして羽裏はといえば、春いっぱいの香りたつようなピンクの花々!!!

男の着物の羽裏に凝る話はよく聞くかと思いますが、女の羽裏だって負けず劣らず・・・

こういうものを見ると、昔の方のお金の使い方を改めて感じる気がします

古きよき時代の布を気長に探して、お気に入りの羽織を作りたいな・・・

そんな明るい気分にさせてくれるおしゃれ心をくすぐる羽裏・・・

羽裏ひとつとっても、着物の世界は本当に奥が深いですね!!!





少し時期が遅くなってしまいましたが、写真を見せていただき是非紹介したくなりました!

今年のお正月、某事務所の前での晴れ着姿の面々です!

いつ頃まででしたでしょうか? 

会社の仕事始め・・・女子はお着物で出社して、その日ばかりはいつもの無機質な社内が華やいだ空間になって・・・

古きよき時代・・・というのもまださびしいような・・・ほんの少し前までの日本ならではの風習

そういえば、ある方も、そんな日の為にお着物を誂えたと

是非論はあるでしょうが、この日、着付けのお手伝いに行って・・・

いつもと違う晴れ着を纏うことで、いつもと違う鏡の中の自分に皆、見惚れていました

一年の初めをこんな形でけじめをつける・・・よいことだと思います

これもゆとりがなければ出来ないこと

今どこかに忘れられていること

ゆとりある笑顔は、周りにもゆとりを振りまいて・・・

ハッピーな気分にさせていただきました!


☆☆☆☆☆☆ ただいるだけで☆☆☆☆☆ 

  あなたがそこに

ただいるだけで

  その場の空気が

あかるくなる


あなたがそこに

  ただいるだけで

みんなのこころが

  やすらぐ


そんな

  あなたにわたしも

なりたい

               相田みつを の言葉より 








石垣島での初日、石垣やいま村(旧八重山民族園) に立ち寄りました

そこには古民家があちこちに移築されていて、それぞれの家で、三線の生演奏に唄あり、踊りあり、太鼓あり・・・

一日に三回定期的にアトラクションが行われているようです

その古民家の中に、ひっそりと展示されていたのがこちら

貴重な八重山のかすりの裂

これを見て初めて八重山まで来たんだ!という実感がわいたのでした

現在、かすり糸の染色方法はふたつ

ひとつは、白上布に代表される、紅露(グール)という植物の染液での摺り込み捺染によるもの

これは沖縄染織数々あれど、八重山でしか行われていない唯一の方法

これが白地に浮き立つ赤茶色の絣色を表現するのです

そして、白上布は川平湾という清澄な海中に5時間ほど浸す「海晒し」という独特の方法で色止めした後、丸太に布を巻き杵で叩き、光沢や風合いを出す「杵叩き」を

これが盛夏に纏う清廉なイメージの白上布を生み出し、着物好きを魅了してやみません!

もうひとつは、色上布・・・琉球藍や島の植物を染料とし手括り糸や先染め糸を用いたもの

現在活躍されている染織家の方々の作品はこちらのものが主流かと

近年、その貴重な苧麻とともにその美しさが非常に高く評価されています

今年の夏こそ夏着物に挑戦してその涼しさを是非味わっていただきたいと

それも伝統を守ることにつながっているのですから・・・







この着物を広げるのは、何年振りでしょうか

墨流し、と呼ばれる技法を使い、スッスッと薄ピンクの花が描かれているだけのシンプルな訪問着

写真ではお伝えできませんが、言葉に言い表せない、その微妙な地色に惹かれて求めたものでした

が、箪笥の引き出し一番下にしまわれたまま・・・

次男の中学卒業式・・・

鹿児島紅梅、ピンクの枝垂れ梅、白梅とそれは見事に咲き競いて・・・

家の庭の梅の木たちは、もう満開から散りゆく風情でした

その木々の下で、息子と共に記念写真を・・・もう足が動かなくなっていた主人が撮ってくれた最後の写真・・・

とてもとても素敵に撮ってくれたその写真は、私の一番大事な写真

今年の11月、主人の13回忌・・・

年を重ね、私は主人に顔向けのできるような生き方ができているでしょうか?

ギャラリーにこの着物を掛けながら・・・走馬灯のように記憶がよみがえり・・・

折々の記念の日に着物を纏いながら、皆それぞれのライフストーリーが作られてゆく・・・

辛い思い出があるからこそ、今に感謝する気持ちもひとしおかもしれません

我もまた・・・

ありがとう!!!!!







最新コメント
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
カウンター
"beni" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.
忍者ブログ [PR]