今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・
あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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着物好きにはありがちなこと?だと思うのですが、これは珍しいとか、これがこんなお値段なら、なんて思うと、ついつい、1回お高いランチを食べたと思って・・・と衝動買いをすることがあり・・・
このお着物もそんな一枚で、実は男性用・・・
とてもしっかりした撚りのかかった紬地に一見金更紗風の模様が、いわゆる男性物とは一味もふた味も違った雰囲気
ところが裏のお仕立ては女性用の仕立て方・・・つまり胴裏と八掛けが通しでなく、胴は白で、八掛けは焦げ茶、そして袖先は黒
なんとおしゃれな方のお着物かと、誂えた方を想像したくなりました!
どのくらい前のものかは定かではありませんが、着丈が139センチで裄が68センチ
私がつい丈で着るとちょうど良いので、たぶん身長160センチほどの方
ぱっと羽織って接客用にも便利かも知れないし、冬には重ね着用にもよいかしら?
帯を角帯のような幅の細いものにして、腰に乗せる感じで下で結べば又違った着心地も楽しめます
箪笥のどこかに昔の男物があったら、一度部屋着としてお試しあれ
着心地のよさにびっくりされるかもしれません・・・昔は男物にこそ質を求められていたそうですから
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薄い薄い、グレー地に、四季折々の花が型染めされたアンティークのこの着物
見てください!振りから真っ赤な紅絹が覗いて・・・なんとも色っぽいものですね!
お袖の見える部分だけに赤をあしらって・・・
ここは通常でしたら胴裏の部分なのですが、あとは白の木綿がついています
八掛けは、ピンクのモスリンで・・・
柄のほとんどの部分には銀箔が施されているのですが、生地が木綿と見間違うような渋さ?なので、派手な感じがしない、ちょっと面白いお着物
半巾の帯は、焦げ茶の地色に、緑の濃淡の細かな柄が織り込まれた、祖母がお出かけのときに締めていた博多・・・
腰がしっかりしているので手先を織り込まずに今風の結び方にしてみました
アンティーク同士の組み合わせにするとお互いが引き合うようで、しっくりと・・・
こんなカジュアルな組み合わせなら、若い方に着こなしていただけそう!?
昔のお着物には、その方のおしゃれに対する心意気が伝わってくるような物が本当に数多く見られ・・・
作る側も着る側も真剣勝負・・・この関係はどこかほかの世界にも共通しているような・・・
10月、ここ「和空」のギャラリー展示も衣替え・・・
写真の着物、とてもどっしりしたしぼの、俗に鬼ちりめんと呼ばれているもの・・・
そこに細かい点で輪郭を描く様に松の実?を型染めしたもの・・・
某デパートのリサイクル売り場に、新幹線の時間待ちのわずかな時間立ち寄って、目に入ったのがあまり目にしたことのないような見事な長襦袢!・・すごいなあと思っていると、店員さん曰く、
なんでも、お姑さんの、着物箪笥3棹分、全部処分したいからと持ち込まれたとか・・・
外商の上得意様で長襦袢まで生地から染めさせていたと・・・その特注の(お誂え)のお値段は10万以上だったと・・・
当然 着物も帯もすべてお誂えなのでしょう
着物も数枚残ってますよと言って見せていただいたのが、この着物・・・
あまりの質感と柄のよさに飛びついて?その長襦袢と供に衝動買い!(笑)
家に帰って改めてお品を見て、その価値に気づいた次第でした!
世の中にはお金のかけ方が庶民には理解できないような方もいらっしゃるのだと・・・
織の着物、染めの着物、それぞれよさがあると思いますが・・・
洋服感覚で着こなすには、綿や紬が人気・・・柄もシンプル、色味もモノトーン・・・洋服の延長線上に視点がある気がします
少し着物に慣れたら・・・小紋柄にも是非挑戦していただきたいかと・・・
織の絣柄にはどこか民芸的な感じのするものが多く見られるのは否めないところですが、その点、染めの柄は本当にありとあらゆるものが素材となってデザインすることが可能・・・
無地の着物なら、当然帯をポイントにしたコーディネートを・・・
小紋柄の着物なら、無地の帯にしたり、柄と対比したり同調したりしたコーディネートを・・・初心者から上級者まで幅の広いのが小紋の着こなし
これからお着物を着るにはとてもいい時期に・・・リサイクルの着物をうまく活用して、よい素材のものを個性的に着こなせたら、とても得した気分になり、着物ライフも楽しさが増すというもの・・・
まずは色々、触れて、眺めて・・・あなた色のお着物さがしを楽しんでみませんか?・・・
日中の暑さがぶり返し、秋はどこへ行ったの?と言いたくなるような日和が続いていますが、風はやはり秋・・・
朝の散歩の道すがら、川の土手に目をやれば彼岸花があちこちに・・・
この花を見ると、なぜか不思議に物思う気持ちになってしまい・・・
それはさておき、この浴衣はもう25年ほど前のもの・・・
柄が彼岸花なので、秋口には重宝、稽古の途中でこのまま近くのスーパーまで買い物に行ったり・・・よく見るとずいぶん色がはげてきてはいるのですが、もともとがグレーなのであまり気にもならず・・・
何より何度となく水をくぐっているので糸がやわらかくなっていて、身に吸い付くようにまとわりついて・・・本来の浴衣としての心地よさがあり・・・!
少し?派手になっても捨てられず・・・本当に昔の浴衣は染めも糸も現代ものの比ではなく・・・手間のかけ方が違うのでしょう
日舞の稽古では普段一年中浴衣を使いますのでいつの間にか数も増えていくのですが、着易い浴衣とそうでないもの・・・例えば洗うたびに縮むもの、手入れのしずらいもの、柄が似合わないもの、等はタンスの下のほうになっていき、気がつけば数枚を使いまわして・・・
浴衣の柄は豊富に出回り、お値段もお安いものから楽しめる現代、、真夏以外にもちょっとそこまでのお出かけにはどんどん着ていただきたいな、と思います。その場合、やはり柄の季節感には少しだけ、こだわっていただいて・・・
”彼岸花 もゆる想いに 身を焦がし”
江戸を代表する粋な男といえば、"助六"・・・江戸紫と呼ばれる病(やまい)鉢巻(癇癪持ちを抑えるために巻いていた)をして、黒繻子の着物に緋ちりめんのじゅばん・・・その足元は・・・卵色の2枚こはぜの足袋!
なんとも絵になるのですよね!これが!!!
数年前に海老蔵襲名公演の「助六」を見た、ある解説者が、100年に "ひとり" の花のある役者と言わしめたほど・・・
「歌舞伎の錦絵」そのもののようで、歌舞伎座のチケットは10万円のプレミアがついたという伝説も出来て・・・
話はそれましたが、歌舞伎舞踊に使われる足袋は役によって色々あります。
「供奴」 では 紫の足袋、 「お祭」 の頭は黒足袋 高貴なお役は「白足袋」・・・等々
この出で立ちの「助六」が、白足袋を履いている姿は、想像しがたく・・・やはり変なのです!
つまりはその職業、身分によって違いがあるのですね!
時代とともに足袋の変遷はありますが、やはり、「ぴったりとはいた美しさ」は変わらぬものだと・・・
今度お求めになるときは、ナイロンやテトロンでなく、木綿の足袋を是非!・・・静電気もおきないし、絹ものの裾をいためません
そして、サイズはパンプスのサイズのワンサイズ小さなものを・・・
もちろん、普段家ではかれるときは、それこそ色々なたびソックスやら、ナイロンの柄足袋を楽しんで・・・
着物ライフは足元から???
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