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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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先日紹介しました、半田市の呉服屋さんの帰り道、友人に連れて行ってもらったのが 「ぎゃらりー はなくら」

半田市は 古くから、酒、味噌、たまりで栄え、その昔は蔵元も多くありながら今は、現在は「蔵の町 半田」 と銘打ち、その保存にも力を入れているようです

明治時代の蔵を改装した、古民家 「食事処 うさぎ屋」 は、、『お昼の三段弁当』 『夜のお食事とお酒』が楽しめる、飲食の空間として

また、はなれの土蔵はなれの土蔵は 『ぎゃらりー はなくら』 として、喫茶と、全国から集められた手作りの品々を展示販売する空間になっています

このアプローチは、高浜の瓦美術館を思い出させるもので、なんとも言い難い郷愁に誘われる気がします

瓦自体は廃材なのですが、たいそう手間のかかるものだそうです

まるで青海波のようにデザインされていて、私はやはり着物の柄を連想してしまいました 

瓦は 「和の空間」にはやはり欲しいアイテムのひとつ・・・

私も、現在工事中のエクステリアの一部に使ってみたいなと思ったのですが、友人の設計士が、以前、ギャラリー "結" という豊橋の画廊を設計した折使われて、なかなか大変だったと聞き、断念しました

中部国際空港にでも行く機会があれば、ちょっと寄り道もよいかもしれません
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ラブラブの新婚生活から数ヵ月後の初秋の頃

それまでも食事をすると、時々横になりたくなるような痛みが腹部にあったのですが・・・

その日は会社で、今までとは明らかに違う、異様な痛みを覚えたので、仕事中でしたが、職場から近くの総合病院へ

そこで告げられたのは・・・

「おめでとうございます、妊娠3ヶ月です、ただ、このままの状態で産むことは出来ません」

「卵巣膿腫です、卵巣が両方とも野球ボールくらいの大きさになってしまっているので子宮を圧迫しています、安定期を待って、手術が必要です」

私のこれまでの人生で、最初の、大きなショッキングな出来事でした!

どのように会社に戻ったか全く記憶にありませんが、自分の席に座ると、自然に涙が溢れてきました

私のただならぬ様子に上司が、「もう今日は帰りなさい」 と優しく言ってくださいました

私の赤ちゃん・・・彼との赤ちゃん・・・産めない?・・・どうして?・・・

帰宅した部屋で半ば放心状態のように、座り込んで・・・

赤い夕日に壁が染まるのを、ただただ ぼんやりと見ながら・・・

きっと彼は驚くだろうな・・・きっと・・・


今日は、"ひな祭り" バレンタインのような盛り上がりには欠けますが、それでも商魂たくましく、あれこれグッズが並んでいるのを見ると、ついその気になって・・・

先日Kさんが、ひな祭りにふさわしい帯を一年ぶりに結びました

お母様から譲られたという、この黒い丸帯・・・両面に見事な刺繍がほどこされています

お太鼓の柄が逆に付けられていますので、「引き抜き」 の結び方でないと柄が逆になってしまい、この結び方は通常しないのでたまに結ぶのでは忘れてしまうそうです

又、両面の刺繍の分量が違うので、たれ先と、太鼓の面も変えて結んで欲しいとのリクエストで仕上がったのがこの姿!

お見せできないのが残念ですが、本当に手のかかった、すばらしい帯で、、まさに、一昔前、女の子の生まれたお祝いに誂えて、ひな祭りの席で締められたのだろうと容易に推測できます

Kさん曰く、ところどころ刺繍が擦り切れているのは、自分がおんぶされたり、抱っこされたりしたときに、その柄の部分を足で "スリスリ" して薄くなってしまったのよ、とお母様から聞かされたそうです

奈良出身の彼女は、おっとりとそんな話もしてくれました

着物や帯を親から引き継ぐ・・・それはそれを纏っていた先代の思いもまた引き継いでいく・・・

着物の本来のあり方だと、そう改めて感じました



名古屋の友人に誘われて、半田にあります、美術工芸画廊 「水野屋」 へ

呉服商を営むご主人のコレクションを、毎月タイトルを決めて、展示されているとのこと

その昔、各地の職人さんの下へ直接出向き、買い求めた数々のものは、もう貴重品となって普段お目にかかれない品々

今回は「桜展」 ・・・桜をモチーフとした、きものと帯、そして器たち

以前よりさくら染めの着物を探している私は、琴線に触れるものを秘かに求め、同行させてもらいました

結果、私の思うところの、さくら染めは無かったのですが、はがきに使われたこの作品を直接見せていただくことが出来ました

当たり前のことですが、このお写真からは到底伝わることの無い、桜の "赤" と、蝶の "紫"

現在、琉球紅型を代表する作家のお一人、城間栄順さんのお父様・・・人間国宝でありました 栄喜さんの作品の着尺

ほんのり黄みがかった地色に、浮き立つような紫の蝶は、本当に絵画を見ているような鮮やかさ

顔料染めは生地の上に染料が乗っかっているだけだから表面をこすりさえしなければ変わることの無い美しさが保たれます

もうきっと40年以上前のものなのでしょう、地色に絹独特の落ち着きが出て、柄がより鮮明に浮かび上がって見える気がしました

まだまだ素敵な品々をお持ちのよう・・・

来月3月14日(金)~26日(水)までは、・・・育ち、育てる着物・・・「木綿と麻布展」   20日(木)・休

半田には他にも見所がありそうです、春風に誘われて、足を延ばしてみてはいかがでしょうか?


風の強い日が続きますね! でも、確実に春は近づいていて、川の土手には、菜の花がちらほらと・・・

お雛様ももうすぐ・・・3月の声を聞くと、ふっくら暖かい、結城紬を脇にちょっと置いて、暖かな日には大島紬を着たくなってきます

今回ご紹介のこのお着物はビンテージの手織りの大島紬、タグには「やまと謹製」とあります

モスグリーンの地色に、茶とブルーで霞をデフォルメしたような総柄のお着物は、その昔は年配向けだったような気もしますが、現代では若い方が好む色合いかと

質の良いものが多く作られた時代のものですから、八掛けもとても良い紬のものがついています

帯は紗刺繍の全通の袋帯・・・紗の生地にすべて手で刺繍したもので気の遠くなるような時間のかかるものだと聞きました

一昔前、一時流行した帯で、手のかかった芸術品ともいえるべきもので、あまり市場では多く出回っているお品ではありません

刺繍ですので、少し取り扱いに注意が必要かと思いますが、それゆえおしゃれ心もくすぐられますね!

こんなコーディネートで趣味のお集まりにお出かけされてはいかがでしょうか?


お着物の寸法が小さいので、破格値の、セット価格 5万円です!

着物寸法  着丈 151センチ 裄 64センチ ・・・ 一二度使用の美品です

帯      オビがついたままですので厳密に計っておりませんが、約4.5メートル(当時の定価38万円)
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