今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・
あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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建築関係の方からでしょうか、「しつらい」の意味を問うアクセスが時折・・・
専門的に言えば、平安時代、はれの日に母屋や廂を飾り、部屋のあちこちを整えること・・・
もともと抽象的な概念から生まれた言葉とも・・・
私が「しつらい」という言葉を自然と使っているときは・・・
「インテリア」という言葉と「しつらい」とを連動し、オーバーラップさせている気がします
お客様を迎えるとき、先んじて準備する諸々の事・・・
今日お見えになる方を想定して、その方の好みの香を焚き、好みの花を床の間に生け、好みの音楽を・・・etc.
好みのお料理やお茶の事もあるかもしれません
要は、もし自分がそのお宅に伺ったとしたら、そのスペースが自分にとって心地よい空間であるか・・・
そう自分に問いかけ、もてなす心をポケットにしまっていて、それを実行するか否か・・・
なかなか現実には・・・
反省しきりの私ですが・・・
もうすぐ春・・・
風も地面の草花も春の息吹を感じるこの頃
自然と桜色の着物や帯、小物、そして器までもに春を感じたい!・・・
そんな気分になってしまう・・・
こんな豆皿も、ほらこのように並べれば桜の花びらのよう
四季折々を愛でる心持ち・・・
「あいまいの文化」といわれる、日本人の心の奥深く底にあるもの・・・
そんなものを、わけもなく愛おしくなるとき、ありませんか?・・・
その心を共有したくて、お客様を迎える空間作りをしたくなるのかもしれません・・・
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梅雨明けも間近でしょうか? 不安定な天気ですが、照りつける太陽の光はもう真夏
あちこちの軒先にはすだれがかけられて・・・
打ち水、金魚鉢、蚊やり器、団扇、縁台、etc.・・・
日本の蒸し暑い、これからの暑さを少しでも涼やかに過す為に、先人たちの色々な知恵が和のしつらいには今も生かされています
銀座のウィンドウたちはもう夏色のおしゃれなディスプレイで道行く人々を楽しませているのでしょうね
都会と田舎を往復していていつも感じるのは、この辺りの感覚の相違
ショップの洗練されたエッセンスの詰まったウィンドウを見て歩くのは本当に楽しく、又勉強にもなります
一つ一つのお店が生き残りを掛けて、いかにお客を取り込もうかと知恵を絞って、人目を引く、人の足を止めるウィンドウ作りをしているように思われます
写真は都会の中の 「和の風景」?
確か、井泉本店を訪ねた折、近くで見つけた小料理屋さんの入り口のディスプレイ
飲食店の入り口にはよく、メニューリストが置かれてたりしますが、こんな風だと、目にも涼しげな感じで、お料理の中身をつい想像したくなったのを覚えています
気遣い、心遣い、どんな世界も共通のこと
刺激をもらって少しでも何かの形で活かしていけたら・・・常々そんな思いは忘れないでいようと・・・
そろそろ暑中見舞いの季節でしょうか?
以前住んでいた家は基本的に洋風で、内装は白が基調だったので、どんなしつらいもある意味OKで、稽古に来る小さなお弟子さんの喜ぶ顔が見たくて、毎月下駄箱の上のディスプレイを替えて楽しんでいました
クリスマスのディスプレイが終わるとすぐにお正月のものへと、この時期とても忙しかったことが思い出されます・・・(和洋折衷文化の最たるものかもしれません)
ここ「和空」の玄関には、クリスマスツリーはやはり似合わず、一気にお正月のしつらいに・・・
新春に梅は欠かすことの出来ない花・・・緋色地の絞りの部分に梅をあしらい、大きく黄色の円で縁取りされた中には薄いオレンジの濃淡で描かれた梅ともボケとも見える?花
この振袖は30年前の名取披露の折に誂えた振袖で、何度となく出番のあったものなのですが、以外に汚れもなく、白地の部分が "いい白" になってきています
外国の方がよくアンティークの丸帯などを求めて、インテリアとして利用している様を写真等で見かけることもよくありますが・・・
半巾帯はテーブルランナーとして、袋帯等なら市販のタオルかけやツッパリ棒を使って、ちょっとした空間に飾ってみれば、そこはすっかり「和的スペース」に変身!!!
よい帯をたとう紙の中で大事にしまってばかりいないで、よい物こそ順番に普段目に晒す場所へ出して "アート" として活躍を!
そんな積み重ねが、お出かけする時のコーディネートのヒントになるやも知れません
「和空」 玄関に設けた、水屋の上の棚はお気に入りの "しつらいスペース"
写真の赤鬼、白鬼の盃の中は、おかめの顔・・・とてもユーモラスでしょ?
もうかれこれ20年近く前、静岡県の森町(清水の次郎長の故郷)にあった、伯父の実家の蔵解体整理の手伝いに行った折いただいた品
管理する人もなく放置されていた蔵に身内が入ったときには、めぼしいものは盗まれた後でした
その頃は骨董には興味もなかったのですが、何か記念になるものはないかしらと、見つけたのがこれ・・・ちょっと "粋!"
備前に旅行した時、窯元まで行って買ってきたこの徳利とのペアにして置いて見るととなかなかの景色・・・と、一人悦に!
お気に入りの着物を眺めながらの晩酌には、時折出番の器たち・・・ディスプレイにも一役買ってくれています
江戸は昔からある意味職人達の町でもありました。人伝えですが平成の世になり、その数がめっきり少なくなったそうです。
螺鈿細工も例外でなく・・・1ミリにも満たない貝を土台に凹みを付けた中に埋め込み、磨き、平坦にする・・・
根気とこだわり・・・そんな細かな仕事をする職人が今いなくなりつつあるそうです。
写真はべっ甲に金蒔絵と、その螺鈿細工が施された帯留めです
螺鈿細工に比べると、蒔絵はある意味容易?・・・
べっ甲は熱を加えながら、表面をやわらかくして細かな貝を埋め込み、その柔らかなべっ甲の表面を傷つけないように、硬い貝を削って面(ツラ)を合わせる・・・
べっ甲細工はその昔、蔵前あたりに職人達が多く住んでいたそうで・・・
蒔絵職人と螺鈿職人、べっ甲職人、・・・今で言う、コラボレーションでしょうか?
各々のこだわりと技が合体されたものは本当に「恐れ入りました!!!」というしかない力が・・・
「技あり、日本!伝統の底力」 なんて番組もありましたが、いろいろな分野で職人を下支えするシステムこそ、今求められているもの・・・
まったく違う世界の私ですが、伝統の世界の継続の難しさを肌で感じているのは同様で・・・
和ブームがブームでなくしっかりもう一度根付くこと・・・それこそ、大事な日本の財産だと思うのですが・・・
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