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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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「夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空 水芭蕉の花がさいてる・・・」

この歌は、「めだかの学校」 「小さい秋みつけた」などの名作を作曲された、中田喜直さんが、シャンソン歌手の石井好子さんへのラブコールで生まれた歌だそう。 澄みわたる様な歌声が本当に素敵!

きらめく夏の初め、私も何故か口ずさみたくなります

着物の世界も薄物へ衣替え・・・本格的な夏を見据えた装いを頭に描いて・・・

「和空」も薄い薄いベージュの透け感たっぷりの夏紬で涼やかな雰囲気に変身?

夏塩沢のような、絹芭蕉のような・・・ちょうど中間の肌触りは、やはり、一昔前のもの

模様から想像して越後地方のものでしょうか?

でも意外に今風の感じがするのはモノトーンの絣柄がシンプルだから

飛び柄のあっさりとした絣の着物はどんな帯を持ってきても、載ってしまう、優れもの

どんな帯を、どんな時にどんな小物で・・・とあれこれ考えるのはとっても楽しい時間

インテリアでも、白が好きな私・・・気がつけば着物もやはり白が多くて・・・

白はすべてを包み込み、すべてを消し去ってくれる・・・とくに、夏には欠かせないお色かと

緑も深くなってきた岩屋山から、ギャラリーを吹き抜ける心地よい風にしばし身をゆだね・・・

掛け終わった着物を横目に、昼下がりのコーヒータイムのひとときです




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ここ最近は、11月の舞台に向けて、資料集めの毎日で・・・

もともと新歌舞伎18番の内の、「船弁慶」は、能から取材したもの

「船弁慶」には、義経、弁慶、舟長等が登場して、静との問答や、間狂言的に踊られる、舟長の住吉踊り等があります

が、長唄 「静と知盛」は、一人で「静」と「知盛の霊」を演じ分ける部分のみを取り上げたもの

舞踊家が舞台に掛けるときには、そのあたりの事情を色々考える必要があり、なかなかどうして・・・

まだまだ勉強不足を痛感するばかり・・・

そんな中、昨年歌舞伎座での公演の折の写真を見つけました

染五郎演じる、静と知盛

弁慶は父、幸四郎、 義経に芝雀 という配役

残念ながら、見に行くことが出来なかったのですが、なかなか好評の初役だったようなので、いずれ「歌舞伎チャンネル」 の録画を見せてもらって参考にしたいと思っております

ご存知の方も多いかとも思いますが、そのあらすじは・・・

あらすじ・みどころ

源頼朝の不興をかった源義経主従は摂津の国大物の浦から西国をめざします。しかし愛妾の静御前が伴うことがゆるされず、別れの盃を交わします。やがて義経の所望により、静御前が一指し舞うことになります。この静御前が舞を舞う場面が、前半のみどころとなっています。「春は曙しろじろと、雪と御室や地主初瀬」に始まるこの件は、「都名所」と称され、舞踊化にあたり新たに挿入されたものです。都の名所の四季折々の様子を美しく描き出す詞章は、黙阿弥ならではの巧みなもので、長唄の聞きどころでもあります。静御前と別れた義経主従は船に乗り、西国を目指しますが、その門出を祝う舟長と舟子たちの踊りは、間の狂言を意識した賑やかな踊りです。
やがて海上に現れた新中納言知盛の亡霊が、義経たちに襲い掛かる場面は後半のみどころで、花道の知盛の出を始めとして、見せ場が続きます。そして太鼓と能管の演奏に合わせての、壮絶な知盛の引っ込みで幕となります。


その後、「静」は「頼朝」に捕らえられて鶴岡八幡宮で舞を所望されます

鎌倉幕府繁栄の舞を所望されながら、「静」は義経を想う舞を踊ったのでした!

頼朝の怒りをかうことは、承知の上で・・・

「吉野山みねのしら雪踏み分けていりにし人のあとぞ悲しき」

いにしえ人の思いを胸に、少しずつ、自分なりのイメージを膨らませ、役に臨んでいく・・・舞台に立つ人皆同じく、悩み、考え、稽古して・・・



同級生同士のせいなのでしょうか?、全く違う雰囲気の浴衣なのに、二人が並ぶと、何故かお互いを引き立てあうかのようなペアの姿になりました!

現代的な色使いの左の方のコーディネートに対して、右の方は古典そのもの・・・ただお二人とも、今風の帯飾りや着付け方には抵抗があるとのこと

実は、今風の浴衣ファッションなるものも、私なりに少し研究して?この3日間のポイントレッスンに望んだのですが、大方の方が「普通の浴衣姿」 であることを好まれている様子に、内心安堵しました(古い世代の人間です)

さらりとした肌触りの小千谷ちぢみ・・・少し生成りがかった白地に大胆な薄紫の変り縞模様の浴衣は、お母様とご一緒に呉服屋さんで誂えられたそうです

ただ、締めてみて、帯がとても滑って締めづらかったとのこと・・・ポリエステルの帯が、今は主流ではありますが、ご自分で締めてみて初めて実感されたようです

色が合っているからと勧められたそうですが、着物の質感とのギャップが・・・(とお母様も感じておられたとのこと)

かといってこういう幅広の、しかもお色目もこだわったものとなると、なかなか見つけるのが大変なことも事実、しかもお値段との相談もありますし・・・

他方、黒地のしっかりとした綿コーマ地・・・昔からの浴衣生地に、鮮やかなあやめ、でしょうか、赤紫と青紫で染められた、遠目の効く柄・・・小柄な彼女にぴったりかと

帯も昔ながらのウールの黄色の帯・・・でもこれが実は一番初心者には締めやすく、又形も綺麗に決まるのです

私も日舞の稽古にずっと締めていて、40年以上たった今でも健在なくらい、丈夫で長持ちするものです!!(しばらく使わなかったら虫に少々食べられてしまいましたが)

昔からあるものはそれなりに価値のあるものだといえる、ひとつの例ではないでしょうか?

ある意味、「和グッズ」 が、現代の若者達に様々な形で受け入れられていることからも流行は繰り返す、の格言なり

進化しつつも、本質的なところで、日本人の「らしさ」 「感性」 を受け継いで、繋いでいく・・・着物文化はまさにそういうものだと思っています










『娘道成寺』の研究会の後も、3,4ヶ月に一度のペースで実家に子供を預けては日舞に没頭する時間を持てたことは、私にとって、大いにストレス解消となりました

自分の時間を持てる喜びは、子供を、それも年子を抱えてからは本当に貴重で何モノにも変え難いものでした

不思議なもので、そんな貴重な時間を手に入れることが出来ると、子供たちに対しても、すごく真面目?に付き合い出した気がします

例えば食事・・・

そんなに器に凝るわけでもないし、食材にしても鮮度に気を使うぐらいでしたが、一緒に楽しむ時間にしたいと・・・

喫茶店で使っているようなガラスの器を買ってきて、まあるいアイスクリームを載せたフルーツいっぱいのパフェを作ったり(カラフルなチョコのトッピングつき!)

ハンバーグの横にはポテトやにんじん、ブロッコリーなどをあしらって、かわゆらしい?盛り付けに

手間をかけた分、子供たちの反応も比例して・・・

「やったー!」 「すごーいっ!」 と満面の笑顔をプレゼントされて!!!

単純な母は、こんなに喜んでくるならもっとがんばちゃうぞ!・・・なんて調子で(笑)

外に出られない分、家で出来る事を色々と探せばあるものです

新居の設計やインテリアを考える事ができたのもこの社宅生活があったればこそ

狭い台所に立っていれば、何が不自由で、何が便利かわかってもくるし、部屋で怪我をすればどこに気をつけて間取りを考えるべきか、等々

子供にしっかり向き合っていれば、子供はその「愛」 をきっちり感じていて、それぞれの遊びに没頭

よく言われますね、「子育ては親も共に成長する、そんな時間だ」 と

私もそれを実感しながら、少しづつ、自分の時間を増やしていった気がします


・・・時は戻って、昭和60年1月、新居完成・・・

年子の二人は、プラスチックの刀をすぐに折ってしまうほど、チャンバラごっこに夢中の年頃

稽古部屋に使う予定の塗り上がったばかりの真壁は、あちこちと穴が開いて・・・

早く幼稚園へ行って、外で皆で遊ぶようになって!!!と願うばかり・・・

一方、入園式には何を着ようか、と悩みながら、引越しで思うに任せず・・・結婚前に作った、つけ下げのお着物が結構お気に入りでしたので、帯だけ新調することに

晴れ着を着る機会はこれから段々増えていくだろう事を楽しみに、徐々にお気に入りのものを増やしていければ・・・そんな想いで迎えた、入園式でした


















偶然にもこのようなカラフルな色の浴衣姿で登場したのは、やはり職場の同僚グループ

着付けをしていて面白いのは、それぞれ本当に個性が出るということ

それは、浴衣や小物のセレクトに始まって、着付け方までさまざまで・・・

トレンディーな方から古風な方まで・・・こちらとしてはとても興味深くレッスンさせていただくことが出来ました

2時間という時間があっという間に過ぎて・・・

各々、変身振りにしばしうっとりとして?・・・携帯でパチリパチリと記念写真を撮り合って!

先回登場のお二人と合せて7人とも同じ職場・・・そしてそれを束ねているのがTさん

着付け教室の帰りに久留米がすりの着物姿で職場に現れたTさんに、皆さん刺激されたようです

姉御肌のTさん、皆さんをこのポイントレッスンに引き連れて来てくれました

司法書士から測量士、土地家屋調査士、行政書士を抱える法務合同事務所にお勤めの皆さん

こんなかわいい方々に接客されれば、堅い話や、暗い相談ごとも、明るい気分になりそうですよね!

若い方の着物姿は本当に "華" があります

是非、事務所でもたまには浴衣で接客をと、提案させていただきました

そして次回はカジュアル着物にも挑戦していただいて、着物文化を引き継いでいってもらいたいものです



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