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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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先日浜松出身の方からご案内を頂きました

以前ざざんざの紹介をしましたが、こちらの「伊兵衛織」も浜松の織物

どちらも東京など都会では人気の織物ですが違いは?

どちらも玉繭と呼ばれる、2匹の蚕によって作られた繭から手紡ぎした玉糸を使う

ざざんざ織は平松実氏によって創作されたもの

伊兵衛織は高林家によって代々継承されているもの

どちらも民芸運動に影響されて生まれたもの

糸が一般の紬より倍以上の太さに拠り合わせた糸を使用しているので単衣仕立てにして袷の時期に着用されています

実際はどこにどのような差があるのでしょうか?

これは、一度詳しく織元にお聞きするのが一番でしょう

ということで、催しのご紹介です


6月10日(木)から15日(火)

伊兵衛織 創作展

豊橋 朝日画廊にて (駅前大通1丁目86)

是非、お着物でお出かけされてはいかがでしょうか?

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今年の衣替えは例年に比べると涼しいような・・・

6月は天候不順、単衣のお着物といっても、前半と後半ではずいぶん温度差があり、選択を悩むこともしばしば

この前半、質感でお勧めなのが、結城縮みや塩沢お召し、白たかお召し、といったシボのたったもの

独特のシャリ感があり、梅雨の頃のべたつき感を解消してくれます

透け感があまりないので、5月から着てらっしゃる方も多い今日この頃

ふと、ずいぶん前に解きもので購入した結城系の単衣を、何年か前に仕立てたのを思い出して・・・

風合いがどことなく懐かしいような柔らかさ

でも結城縮みのようなシボはなく、平織りで透け感有

よく見てみると、何本かおきに緯糸に細い細い糸が使われていてちょっと不思議な手触り

亀甲や十字絣など、複雑きわまる絣技術を駆使したような幾何学模様

現代の洗練された都会的な柄行も好きだけれど、こういうのを見ると無条件(笑)で受け入れてしまう

仕立てて解ったことは両脇に汗地味が・・・

でも着てしまえば地色が地色だけに、案外気にならないポイントでもあり満足度がマイナスになることはありません

夏キモノにまだ挑戦していない方には是非味わっていただきたい質感かと



ギャラリー「結」 で開催中の、呉服展示会に行ってまいりました

この展示会の主催は、新城の呉服屋さん

「売り申さずの会」 と名うって、販売活動を行わない展示会とのこと

一人でも多くの皆様に、国内トップクラスの職人が精魂込めて作り上げた本物の着物や帯に触れてもらおうとの趣旨

なるほど、ちょっと着物好きなら聞いたことのあるお名前の作品がずらり

中でも現店主のお母様の所持品も合わせて展示されていて、そちらがなかなか興味深く・・・

特に、結城縮みと北尾の帯は、今では考えられない手間と質感のよさが際立って

「自分で締めて、まとって、よい物だけをお客様にお勧めする」

そんな姿勢を貫く呉服屋さんの奥様の所持品はお宝ばかり?

力のある本物をいつも見ていると、自然にそうでない物を排除したくなる

やはり呉服の世界は奥深し

機会あるごとに見て触れて、目を肥やしていくしかない

それが自分の着物に出会う、一番の近道なのでしょう



ここ数年来の異常気象により、着物の衣替えの定義にも無理があるような・・・

少し前までは6月の単衣を心待ちにしながら、その季節感を大事にもし、楽しみにもしていたのですがそれも実情と少しかけ離れてきた感あり

確かに今でもお茶の世界では、このしきたりが守られているところも多いかと思いますが、それでも社中によっては・・・

空調設備の整ったところでしたら、それも無理なきところでしょうが、実際外を歩けば日差しの強さは年々上昇のよう

もちろん、フォーマルなお席での服装にはそれなりのマナーがあるのは当然として・・・

カジュアルな場面でのお着物でしたらお天気次第でお着物をセレクトするのが今風かも?

それゆえ、この5月から単衣でお出かけの方も多いかと

あまりの透け感があってはちょっと・・・ですが、その辺を心して、単衣の着物を楽しむのもまた一考

こちらはたぶん沖縄の綿麻ぐんぼう

グンボウ、とは沖縄地方での混じりの生地のこと

細い横糸の麻に、少し太めの綿の縦糸

ちょっと面白い質感は高級な浴衣がわりにも?

透け感もあまりないので今の時期から真夏まで帯び次第でOKかと

こんな単衣の着物がこれからは重宝するような気がいたします


友人が、今年の国展にて、国画賞を受賞しました!

国画会、通称 「国展」 と呼ばれるこの会は、絵画、彫刻、工芸各部門からなる会

国画会は1918年(大正7年)、村上華岳、土田麦僊らの結成した国画創作協会に1925年、梅原龍三郎・川島理一郎が入会し洋画部を新設したところから始まる (略史より)

昭和の歴史に残る著名な方々は数知れず

芹沢圭介他、名前を挙げれば皆ご存知のはず

国画賞は、この全ての部門から選ばれる最高の賞であり、オリンピックで言えば、まさに「金メダル」なのです!

彼女は3年前に新人賞をとり、それに加えて今回の受賞は、麻織物と向かい合ってきたこれまでの積み重ねの集大成

おごりもなく、自分のペースで作品作りをしながら、この会に出品することで、上の先生方の講評を賜る場を持つ

彼女のそういう姿勢がたぶん今回の作品に表れ、審査員の方々にもそれが伝わったのでは?、と私の素人解釈

見ていて無理なく、やわらかく、風に戯れあそぶ・・・

そんな雰囲気が他の部門の審査員からも評価されたのでは?

その作品の持つ魅力は、一流になれば部門を越えて理解可能な世界

心からエールを送ります!!!

この国画会は名古屋でも開かれます

麻の透け感、質感をどうぞ実物でご覧くださいませ

もちろんお着物でお出かけされてはいかがでしょうか


会期 5月25日~5月30日まで

場所 愛知県美術館ギャラリーにて








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