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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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新緑が眩しい季節

植物は伸び盛り、命の輝きそのものという感じです

この時期やはり「みどりいろ」のお着物に惹かれます

この単衣は小千谷紬

一昔前のしっかりとした真綿で織られた手紬はまだ人肌を知らないよう

織り上げたばかりのような固さでは正直着心地はいまいち

でもこの丈夫さが無ければ日常の着物の使用には耐えられない

もともと紬は、くず繭から自分の家族のために織ったわけですから、丈夫さが一番

何度も洗い張りをして、少し地も薄くなり、柔らかさもまして、身に添うようになる

つやも出て愛着もひとしおとなる

こんな素朴な紬を見ていると、野原の景色が浮かんでくる

今にない味わい

見ていると、なぜかほっとする

「用の美」を感じて・・・

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全国の染織工芸作家の作品と一堂に集めて紹介する、「日本染織工芸の会」 in 浜松

今年で第9回目の開催となるそうです

作家さんはそれぞれ、国画会、もしくは日本工芸会に所属する方々がほとんど

少しお着物好きで、着物雑誌をご覧になっている方でしたら、一度は聞いたことのある方々ばかり

そう、それぞれの作品を通して「今を生きる自在の表現」、を追及し、質の高い、暮らしに調和する作品を世に問う場

今日は、ゲスト来場されていた、染織家の、柳崇(ヤナギソウ)氏とお話をする機会を得て・・・

柳氏の作品は、雑誌掲載されている、墨地綾縞絵羽の着尺他、この写真の帯も展示されていて、やはり実物を見なければ伝わらない質感、色は語るまでもなく・・・

興味深かったのは、氏の「くず布の夏帯」

原始布の一種である、葛を、氏自ら裂いて織ったと言う

細く、細く・・・江戸時代は袴にも使われていた葛布

麻の糸との違いは、その「艶」だという

なるほど、ライトを受けて、絹とはまた違う、控えめな艶やかさに心なごむ感あり

「あとの作品は売る為の作品だけど、この葛の帯は趣味の物」と、言い放つ氏

たぶん多かれ少なかれ、作家の方々は、そういう使い分けをしながら、自分の作品づくりの中で、バランスを取っているのでは?

生意気のようですが、お話にとても納得してしまった私

氏のオーラはとてもダンディーで、シャイな・・・

とても魅力的なジェントルマン!

明日も来場の予定のようです

青山みとも主催で、浜松のアクト、コングレスセンター4Fで開催中

春の陽気に誘われて、お着物でちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょう?




黒留袖とは、黒地のきものの両胸、背、両外袖の5ヵ所に、代々伝わる家紋を染め抜き、裾模様を付けた祝儀のためのきもの

振袖の長い袖を切って詰める、つまり「袖を留めた」きものは、既婚女性を表す

裾についた模様は、松竹梅、鶴亀などの吉祥文様、有職文様、正倉院文様、御所解き模様など

生地は一越縮緬(しぼが小さく、堅く織った縮緬)で、共八掛(裏地の裾部分が表地と同じ生地)がついて

黒留袖を着るのは、結婚式や披露宴に列席する新郎新婦の母親、仲人夫人、そして親族の既婚女性

大正4年の皇室令で儀式の服装が規定され、一般人も準じるようになり

本来、留袖は白羽二重の着物(下着)を重ねて着ていたものを、現代では、着やすくするため比翼仕立て(衿や裾を二枚重ねたように仕立てる方法)にして

帯は丸帯か袋帯を合わせ、帯揚げ、帯締め、半襟、長襦袢、足袋は白

必ず金銀扇面、黒骨の扇子を持ち、ハンドバッグは錦織りやビーズなどで小型を、草履は錦製または白や金銀の革製で単純な形を

華やかさを演出するため、帯留めや髪飾りにダイヤ、真珠、珊瑚、翡翠などの宝石を用いることも

染めのきものの格として、黒留袖はミセスの第一礼装であり、最高の装い

そのお手本のような風格ある装いで、この4月中旬、京都で結婚式に出席のSさん

留袖は美容院で着付けてもらうつもりのようでしたが、却下

3回の留袖特訓で、ご覧の通りのできばえに!

遠目も効く柄行きは、さぞ写真映えもすることでしょう

さすがの貫禄!

纏う力があってこその黒留袖なのですよね!



今日いただいたメールより・・・

・・・☆☆☆・・・

報告が遅くなりましたが、銀ブラに行って来ました。

お人形の先生にも、姉にも、友達にも、みんなに感心され、とても嬉しかったです。

着物で銀座に行くなんて、最初は、少し背伸びをして、無理してるかなぁ~と思っていたのですが、

なんか思っていたより、当たり前に、着物で行って帰ってきちゃったわ、って感じでした。

これは日頃の積み重ね、と帰ってきてしみじみ感じました。

私にとって大満足の着物で大冒険!でした。

・・・☆☆☆・・・

こんな報告を聞くのはやはりとても嬉しいものですね!

お人形つくりが趣味のEさんは、その昔(笑)集めた古布の入った箱を取り出しては眺めているときが至福の時だったとか

そんな彼女が着付けを始め、お母様からのお着物や羽織を譲り受け、それに手を入れながら、きものでお出かけを楽しむようになり、少しコレクションの欲求も芽生えて・・・

無理ない程度に、でも自分のスタンスは崩さぬように、アイテムを増やしていっています

写真の藍の浮織りの着物と百合の袋帯

今までのイメージとまた違ったコーディネート

お仲間の皆さんも彼女の纏う姿を楽しみにしていることでしょう



さくら・桜・サクラ・・・

この季節を待ち焦がれて一年

山も川も町もうっすらとピンク色に染まる様を眺めれば

自然につぶやく・・・

「今年もありがとう!」

20数年前・・・

桜に祝福されながら、長男の小学校の入学式に着たお着物がこちら

薄いブルーグレー地の付け下げ訪問着

扇面に牡丹や侘び助椿が楚々と描かれたそのお着物を見て一目ぼれした記憶がまざまざと・・・

買い求めたお店は当時、地元では趣味の呉服として評判で、ご亭主はなかなかのこだわりの方だったかと

お客の好みを察し、お店の好みを取り入れたお品を上手に提案する・・・一言で言えばそんな感じでしたでしょうか

その頃家を新築したばかりで、庭木に色々珍しい木(苗木)を取り寄せるのが趣味だった私が、このお着物に描かれた花の魅力に惑わされてしまったのは当然のこと・・・?

特に好きだった花が、牡丹と侘び助でしたから・・・

白侘び助に胡蝶侘び助、紺侘び助にピンク侘び助

茶花としても好まれるように、その凛としてはかなげな姿には不思議な魅力あり

好みの柄の着物を纏うことで何かその花に包まれているような・・・

お着物とはある種そんな存在でもあると思うのです

そんな出会いがあったお着物を見ると、あの折のご亭主をも思い出して・・・

若き私に「着物のエネルギー」を教えてくれた方の一人であった、と

受け継いでいきたい、遺伝子です







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