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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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NHKの番組、「美の壺」をごらんになったこと、ありますか?

暮らしの中に隠れたさまざまな美を紹介する、新感覚の美術番組です。 普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを取り上げていくとのこと

その番組の中で紹介された「羽裏」

京都の「岡重」という染めの老舗のことば・・・もの言わぬものに もの言わすモノづくり

なるほど、と思わずうなずいて・・・

この長襦袢・・・迫力あると思いませんか?

「美しい着物」などでも紹介されていますからご存知の方もいらっしゃると思いますが・・・

大正時代の羽裏の復刻集の中から選りすぐりの柄を長襦袢地にも染めたもの

生地のよさもさることながら、発色と、柄の染めのすばらしさにはやはり老舗ならではの真骨頂がうかがえます

その昔、男性の着物の表地はほとんどが無地で地味なもの

その一方で、隠れた楽しみが、長襦袢や羽裏に好みの絵を書かせたり、表地からは想像できないような派手な柄を染めたり・・・

見えないところにこそお金をかける

下手をすれば、表地より裏地のほうがお高くなる・・・これ、「裏勝り」 なり

まさにおしゃれの極みかな!

時は移り、現代ならば・・・

こんな柄の長襦袢でペアの羽裏にしたら素敵じゃない?

いえいえ、帯にしてしまいましょうか?

さて、あなたならば、いかがでしょうか???






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どんな世界も、目的を持つと上達は早いと言われていますが、着付けもしかり

息子さんの高校入学式を目指して、特訓の成果がこちら!

まったくのお着物初心者でありながら、この日までに7回の練習を重ねて見事着物デビューです!

お嫁入りのとき誂えた訪問着は、今がちょうど着頃で、Yさんの雰囲気にぴったりかと

普段着るような紬のお着物等は手持ちが無かったので、着付けも最初はあまり気乗りもしなかった様子でしたが・・・

お仲間の方々の着物熱?が次第に伝わって・・・

ある程度の順番が頭に入るには、月に一度では少し無理だと実感してきていたので、月に2度のペースで、しかも最後は入学式の前々日までがんばりました

着物と帯は何とか着られるようになっても、最後の難関が平組の帯締めの結び方

これは手つきで覚えるものですので、ご自分でちょっとしたこつを覚えるまでがなかなか大変

家で何度も練習されたようで、当日はすばやく結べたそうです

着姿もこの帯締めと、帯あげの処理の仕方で違ってくるのは皆さんご承知

小物の処理・・・ご自分の体型にあった分量とか、位置とかでずいぶん印象が変わるから面白いものです

ラグビー選手目指して遠くの高校まで通う息子さんを応援する毎日が始まる彼女

早起きしてのお弁当作りも始まり、仕事も・・・

だからこそ、たまには着物でお出かけも楽しんでいただきたいな、と

たぶん着物好きのお仲間のお誘いがあるでしょうから心配無用かな?

ともかくも、ほほえましい、親子の姿、まさに人生の春を感じますね!!!
















このところの冷えで、思いのほか桜が長持ちしていますね

満開の桜を眺めては、春の喜びに浸り・・・平和であることの実感でもあります

芽吹く春、花たちからのエネルギーをいっぱい浴びて

心は自然にほころんで・・・

つかの間の「最上の時間」を共有したくなるのかもしれません

この時期、何となく桜色を着たくなってしまいます

ギャラリーにも桜色の装いをしてみました

遠めに見ると淡いグレーに見えますこのお着物、実は紅花染め

かけているだけでは何の変哲も無い無地の紬のようですが・・・

光が当たるとピンク色が際立つから不思議です!

昔は紅花にはまったく興味が無かったのですが、ある時からその魅力に惹かれだして・・・

「紅花」 は、別名「末摘花」 ・・・源氏物語に出てくる女性にもこの名があり、愛らしいイメージも

食用から口紅、染料等々・・・

古代より脈々と重宝されてきたのですね

桜からは桜色に染まらず、紅花からはきれいな桜色の糸が

紅花染めのお着物といえば、山形の「新田工房」、そして山岸幸一氏

実際に山岸氏の反物に触れて、そのピンクという一言では言い表せないほどの綾なす色・いろ・色!

自然と真剣に対峙している姿がそのまま作品に表れる・・・

そういう織物に触れるときは、何か対話しているような・・・

不思議な感覚と感動を覚えるときが・・・

そんなことがたまにあるのです

糸の精にでも出会ったような・・・

いつか、氏の作品を実際に纏ってみたいと・・・

夢かなう日はいつでしょうか???



ちょっぴり怪しい天気にやきもきしながら・・・

それでも桜の帯を締めると、もう心はルンルンで・・・

何も打ち合わせはしなくとも、お二人とも、桜の帯を締めてきてくださいました

Yさんの帯、奥順の真綿紬に大胆な花びらが舞っています

地色が深い藍紫から薄紫へ

大人の桜の帯です

お着物は紫がかったグレイ地に雪輪柄の結城紬

チャーミングな彼女にドンピシャのコーディネートかと!!!

Kさん、黄味がかったベージュのすくいの帯の柄は雪輪に桜やかわいい花

お着物は薄茶のちょっと珍しい小紋柄のような艶やかな大島紬

ぼんやりしたコーディネートになってしまって、と仰っていましたが、それが又今の季節感にマッチしてなかなか素敵な着こなしかと

午後のひととき、シフォンケーキをいただきながらとりとめもないおしゃべりを

柔らかな笑顔に、桜とともに癒された私でした











2月のはじめに八重山へ行った事はご紹介済みですが、その折求めてきた帯です

いわゆるB反と呼ばれるもので、お値段も格安

現地ならではと、在庫のタイミングが遭わないとゲットするのは難しいですが、とてもお値打ちでした!

この帯も一度は証紙が張られたものの、厳しい検査の結果、織はじめに緯糸の歪みが見られ、シールがはがされてしまったお品とのこと

問屋さんからすると、反物を広げて目にする最初の部分なので気になるのでしょう

が、仕立てる段では、その部分はたれの裏になる部分

私にとっては別段気にするほどのことでもありません

いえ、むしろそのような些細なことでも商品の価値が落とされてしまう・・・

そのことに驚きと、織手の方の思いは如何ばかりなものかと・・・

少々胸の痛む気持ちになって・・・

手織、手作りの「味」といえば、すべてを納得させてしまう風潮が無きにしも非ずの現在ですが、これが、歴史ある、琉球織物の変わらぬ姿勢なのではないでしょうか

現地に行って初めて知った、人頭税の厳しさ

この歴史があるからこそ、質のよい上布が生まれ、それ等の織物がほとんど沖縄から外へ運ばれて・・・

沖縄県人が纏う事は今でもほとんどないという

この帯を締めるたび、あの碧い海とともに、石垣の優しい人々とのふれあいを思い出すことでしょう








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