今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・
あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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今日はちょっと珍しい帯をご紹介
この柄はミノムシの殻で作られています
ミノムシ・・・最近あまり見ないけど、枝にぶらぶら下がっている茶色のもの
ミノムシの皮(殻)を丁寧に伸ばして、貼り絵のように柄を作り独特の雰囲気が
少し検索しましたら今では雪国、新潟県十日町の一軒のみで作られているだけのよう
ミノムシは昔から子孫繁栄や、子宝に恵まれる、又寒さから身を守る、身を包む、ということから
災いや事故から身を守るとかいわれ、とても縁起のよいものだとか
使われる帯地のひとつに、結城紬があり
こちらは「結」マークのついた八寸帯
だいぶ以前にゲットしたものですが、レアものかと
画像がだいぶオレンジ味が強く出てしまいましたが、実際はシャーベットオレンジ
春近くなると、このほっこり感に会いたくなりつい手が伸びて・・・
着物も結城紬にしてお出かけすれば、素朴な暖かさに包まれて寒さも忘れそう!?!
着物や帯の素材は自然からの頂きものばかりだと
改めて真の豊かさを考える冬の昼下がりです
2月、節分が終わり、立春の言葉を聞くと何故か春の気分が心に湧き出す
そして桜の季節が待ち遠しくなる
日本人の原風景かな
この頃から纏う着物も春を意識した装いをイメージするようになる
春らしい色使いに心が奪われる
こちらは伊那紬
信州紬の中のひとつ
信州紬とは・・・
長野県で生産される絹織物で、上田紬、飯田紬、伊那紬、松本紬、山繭紬などの総称です。糸は身近に自生する植物染料で染めます。柄は格子や横段のものが多く、沢山の色糸を織り込んでいるのが特徴です。産地ごとに豊かな個性を持ち素朴で温かい風合いです。
伊那紬は現在、久保田織染工業(株)一軒のみで織られていて
伊那谷に自生するりんご、どんぐり、山桜、たけかんば、いちいなどの天然の染料を使った高織による手織の紬
纏ってみてそのやわらかく、ほんわかとした風合いに紬の原点みたいなものを感じる
着物を広げるとき、「メリメリ」 と真綿の音がする
春を感じつつ冷たい風の中歩くにはこんな着物を選びたくなる
暖かい色にほっとして周りの空気の色が変わる
訳などないのだけれど・・・
Sさんの訪問着は婿さまのお父様が誂てくださったもの
地紋が引き立つので普通色無地などに使われることが多いのが
こちらの「紋意匠縮緬」と呼ばれるもの
紋意匠ちりめん
よこいと(緯糸)にかんね(甘撚)り糸と強撚糸を使い、緯二重の織り方で、生地模様にさまざまな変化と深みを出した立体感のある高級ちりめんです。地紋が鮮明にでることから、色無地・色留袖には最適で、その他の訪問着・付け下げ・小紋・羽織・コート等にも使用できます。
白生地にはいろんな種類があり、一越縮緬、古代縮緬、紋綸子、羽二重等、用途により使い分けられます
地色はなんともいいがたい淡く上品な薄栗皮茶
柄付けは控えめで、気張らずあちこちのお出かけに活躍しそう
もちろん帯次第でフォーマルにも
紬も良いけれど、こういう着物をおしゃれに着こなす年齢もありかと
お着物のよさはその年齢にしか着こなせない「着物いろ」がある・・・
さて着付け教室の新年会も終わり、今年はそのあたりの着こなしを勉強していけたら・・・
そんな思いを新たにした私です
Hさんからうれしいメールをいただきました
姪御さんの成人式の写真を添えて・・・
美容師さんにも、周りの方からもとても好評だったとか
プリント物の振袖の多い中、やはり違いは解るものなのでしょう
着付けも、髪型も、着物に合わせて古典に沿った装い
それがかえって新鮮な初々しさが漂って見えるのは私だけでしょうか
こんな風に引き継がれていく・・・
これがお着物の本当の姿かと
職人さんの多くいた時代、手抜きのない仕事は時代を超えて納得させる技を持つ
名はなくてもそれぞれがそれぞれの立場でその仕事に誇りと伝統を担う心意気を持っていた
今はそういう仕事ぶりを発揮できる場所も少なくなり、当たり前のように技術も技も消えつつある
それに気づいて、それを守ろうと頑張っている職人さんたちも・・・
とあるところでのお話・・・
今米沢は元気だと
何代と続く織元の息子たちが元気だと
今の感性を活かした、今の時代に受け入れられるようなものづくりをはじめていると
なんだかとてもうれしくて・・・
そう、それこそが伝統を繋いでいくということ
若きエネルギーを
本当に応援していきたいと
そういう着物を愛するきもの人が増えていくことを・・・
心からそう願う!!!
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