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今昔きもの美に 触れて・・・眺めて・・・着こなして・・・   あなた色のコンテンポラリーな着物ライフはじめてみませんか
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この10月のお茶会へ

流派の色無地が出来上がってきました

裾と袖に霞ぼかしを入れてつけ下げ風の仕上がり

横段有職文様の吉祥柄を見頃、おくみ共に柄合わせしてから染めたもの

もともとの緑色はとても変な色?だったそうですが

今回の色はとても上品で紋織りが浮き出ていて

色無地のよさを存分に発揮する出来栄え

さてこうなると帯び合わせにもこだわりたくなるもの

軽めの袋帯をのせてみると・・・

なんだか帯が安っぽくみえてしまいました

それなりの帯をのせてと、着物が要求しているかのよう

試しに正倉院文様の帯を合わせれば・・・

風格のあるお茶会でも怖くない(笑)コーディネートになりました

相性次第で足し算にも引き算にもなる

これが着物の醍醐味だし、悩み尽きないところでもあるのでしょう

秋、着物でお出かけ、楽しみたいものですね!



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探し物をしていて、探しているものではないものが見つかることもよくある話

実家にあるはずの長襦袢の残り反

いくら探しても見つからず

普段開けたことのない押入れの箪笥の中まで探していたら・・・

でてきたのはこちらのお宮参りの初着!

思わず声を上げたぐらいとても素晴らしいもの

聞けば父のお宮参りに使ったものとのこと

以前にも書きましたが、祖母は着物道楽といえるほどの着物好きだった人

その祖母がそれなりの資産家だった?実家で誂てもらったもの

祖母から母に引き継いで大切に保管されていたのです

やわらかな衣擦れの音のする深い緑色に染められた羽二重には

薄く真綿が敷かれ

精悍な顔つきで白馬にまたがる勇者の図

たまたま先日目にする機会があった現代のお品

それとはまったく別物に見えてしまうのは何故でしょう

我が家の孫が生まれるのはこの12月の予定

誂たようにこの父の着物が出てきたのが不思議でたまらない

90年近くたった今、又日の目を見ることになり

父が纏ったであろう着物を孫に纏わせることが出来るとは!

父が生きていればどんなに目を細めて眺めていたであろうかと

想像することはいとも容易い事である

何かとてもお宮参りが楽しみになってきた私

まだ生まれてもないうちに

少し気が早すぎるとも思いますが・・・

やはり楽しみが出来ました!













少々夏バテ気味で、なかなか決心がつかなかったのですが・・・

エイ、ヤア! と重い腰を上げて行ってきました!

この16日から、京都国立近代美術館で開催の北村武資展

「羅」と「経錦」の二つの技術を保持する人間国宝です

羅の八寸帯や、経錦の袋帯を時折目にすることはあっても

これほど多くの作品を一堂に鑑賞できたのは初めてでなかなかの迫力

アクリルボードをうまく使い、透過した「羅」の美しさが際立ち

巻物状態での経錦の裂地の展示では、表裏の色の違いをアピールしてるよう

初めて目にする、経錦の着物や、羅のコート、羅織と経錦の帯地など溜飲物がずらり!

今年製作60年を迎える北村氏の集大成を拝見できた気がします

その足で次に向かったのは、「ぎをん齋藤」

普段は玄関先の土間での応対

昔は一見さんおことわりの?

なかなか敷居の高いお店、という印象でしたが

今回は初めての方でも入りやすい陳列会とのことで

目の保養をさせていただいてきました

そのお値段は・・・

もちろん手の届かないようなお品も色々お持ちでしょうが

京都という土地柄、職人さんと直のやり取りが出来る強みからでしょうか

意外にお値打ち感を感じられるお品揃え

いづれは格調のある名古屋帯を誂えたいと思ったのは私ばかりではない様子でした

さて、最後の訪問先は人形展

60人ほどの生徒さんの作品展ということで、

個人の作品と、グループでの展示にわかれていて

江戸のエコ生活、というテーマで作られた展示は

まるで小さな江戸の町並みを再現したようなセットをバックに

手作り感あふれる人形たちが活き活きと佇んでいました

不思議なもので作品はその作者にどことなく似るのだそうです

エミちゃんの作品もそういえば・・・

そして最後は千總ビル1Fの、伊右衛門サロンでティータイム

このサロンのこだわりは

お茶文化の建築様式、"町屋" を現代的なカフェという形で表現

窓越しに見える緑の木々と共にゆったりとお茶を楽しみ

京の一日を振り返りながら

おしゃべりに花を咲かせたひととき

京都は何度訪れても、また来たくなる町ですね

お疲れ様でした!!!

















ヤマガタヒロミチのシルクスクリーンの絵を買ったのはバブリーな頃

一体いくらだったでしょうか?

今は絵を買う趣味は消えうせ・・・

もっぱら帯をかけて眺めております

こちらは東京友禅作家、生駒氏の染め帯

正倉院文様のひとつ、鴛鴦文を裂取風にアレンジしたものでしょうか

帯には昔からよく使われる題材で見かけることも多いのですが

自分のイメージに合うものとの出会いはこれが初めて

今年の春の個展の折、思わず手が伸びてしまいました

技巧的なこととか、難しいことは解りませんが

私にとって大事なことは手持ちの着物との相性

染め帯ながら袋帯の格を持たせるためには

刺繍も、箔も使ってはいますが

それよりも、この色使いが正倉院文様を魅力的にしてるのだと

現代感覚の、「江戸前の古典」 とでも言いましょうか

これに理屈抜きに弱いのかもしれません(笑)

古典が今に残るにはそれなりの理由があるでしょう

また古典にはいろいろなジャンルもあります

それぞれの世界で、現代の中で研ぎ澄まされたものだけが残ってゆく

その為には常に何か新しい感覚を持ち続ける

感性は常に磨いていくものなのでしょうね

いい帯は飾っておいても見飽きないもの、絵になるもの

そんな帯を増やしていきたいものです










ジャパンブルーは、サッカー日本代表のユニフォームの色

なでしこジャパンの色

いえいえ、その色の歴史は藍に始まり愛に続く・・・

藍は海の色、藍は空の色、遥か果てしない昔より地上に現れた幾多のいのちが その中 で育まれてきた美しい、生命の根源の色-

着物の世界でも藍とは切っても切れない深い縁のもと

色々ある藍染のひとつが長板中形という型染

その長板に欠かせない染液創りをして

江戸の藍「すまし建て」を今に伝えるのが松原染織工房

人間国宝第一号となった故松原定吉氏の技術を受け継ぎ

それまで分業が当たり前だった藍染の作業を一貫して行っているという

さて、こちらの着物は定吉氏の息子、利男さん作の狐の小紋

古いので色あせしていますが・・・

裏返せばとてもきれいな藍色で

肩当には、「玉藍染め、こうげい」 の文字

寸法も小さく、男物で、ちょうど私の対丈でぴったり

このままでしばらく着てみようかと

衿に絽麻で重ね衿仕様で

とっさの時の仕事着に?

細帯はただいま検討中ですが、こんなワンタッチもありかな?と

見飽きぬ藍に癒される、台風の一日です




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